▹ 歯を動かしても大丈夫ですか? |
歯は歯根膜というクッションで支えられておりますがこの歯根膜は土台の骨を溶かす役割とつくる役割があるため、歯にはダメージを与えずに動かすことが可能です。動く速度は大体1か月に0.8mmくらいです。また、頻度は少ないですが、必要以上に力をかけすぎると歯の根っこが短くなることがあります。しかし、そのことで歯がダメになってしまうことはありません。 |
▹ 虫歯があるのですが矯正治療はできますか? |
基本的には虫歯の治療を終了してから、矯正治療をすることになります。ただし、軽度の虫歯に関しては矯正治療中に無償で治療いたします。歯並びを治すことで隠れていた虫歯が出てくるためです。また、歯を抜いて矯正治療をする場合、抜く予定の歯は治療は必要なくなります。 |
▹ 何歳まで矯正治療は可能ですか? |
歯や歯の周りの組織に問題がなければ何歳からでも可能です。歯の動きかたには個人差や年齢差はありますが、成人の方でも問題なく治療ができます。実際、当院でも60歳くらいかたも治療を受けておりますが、歯周組織(歯の周りの組織)に問題なければ普通に動いております。小児と比較して歯の動きは遅くなることもありますが、矯正治療への協力度が高く、虫歯にもなりにくいので、治療がスムーズに進む場合も多いです。
|
▹ 矯正治療中に口の中は傷つきませんか? |
口の中に金属製のブラケットやワイヤーなどの異物が入るので、口内炎や小さな傷ができることがあります。装置装着時には保護用のワックスをお渡しいたしますので、痛みがある場合はワックスでカバーしていただきます。当院では矯正治療でできた口内炎や知覚過敏のような痛みなどに関してはレーザー治療で対処することができますので、安心して治療を受けていただくことができます。 |
▹ 治療期間はどのくらいですか? |
歯の動きかたに個人差はありますが、当院のシステムではおおよそ下記の期間になります。
・全顎的な矯正治療で1年から2年半
・部分矯正(ミニマム矯正)で6か月から1年
・小児の第1段階の治療は半年から1年
・第2段階(成長終了期)は1年から2年半となります。治療期間は個人差がありますが、治療前には治療期間の目安をお伝えいたします。当院は治療期間が長くなると費用を医院が負担するシステムですので、治療期間をできるだけ短縮するため、効率的な矯正治療を実践しております。治療期間をさらに短くしたい方は最先端医療のインプラント矯正などの選択が可能です。詳細はご相談下さい。 |
▹ 治療中の歯の痛みが気になります・・・ |
当院ではすべての患者さまにあらかじめ痛み止めをお渡ししております。また、歯の痛みには個人差があり、痛みが少ない方と痛みを感じやすいかたがいらっしゃいます。基本的には、歯に力がかかる時に痛みが強くなります。月1回の調節した後の2~3日は痛みますが、その後は痛みがほとんどなくなる方が多いです。もしも、調節日の後に試験があったり、大切な用事がある場合は、力をかける量を少なくしたり、来院間隔を延ばすことが可能です。また、どうしても痛くて我慢できない場合は、市販の痛み止めの使用や当院でより強い痛み止めを処方することも可能です。また、当院ではレーザー治療で歯の痛みの緩和処置も可能です。痛みはつらいので差し上げたいと考えております。お気軽にご相談下さい。 |
▹ 遠方に住んでいるのですが、通院は可能ですか? |
通院間隔は通常は月に1回程度ですが、当院のシステムでは最長でか月くらいに1回でも可能です。マウスピース矯正では装置を自分で交換できますので、3か月以上の間隔でも治療ができます。ただし、治療期間は通常の来院頻度の場合と比較して長くなってしまいます。また、それ以上来院間隔が長くなる場合はご相談下さい。通院が不可能な場合はお近くの矯正専門医を紹介いたします。 |
▹ 矯正治療は虫歯や歯周病の予防になるのですか? |
矯正治療でかみ合わせがよくなると、歯が本来持っている自浄作用(唾液や食物の流れで歯が綺麗になる作用)が高まり、ブラッシングもしやすくなるため、虫歯や歯周病の予防につながります。長期的にみると確実に健康な歯を残すことができます。さらに、かみ合わせが良くなることで全ての歯に均等に力がかかるようになり、咀嚼運動もスムーズになるため、相乗効果で歯の寿命が長くなります。実際、8020達成者(80歳で20本以上の歯が残っている)にはかみ合わせのよい方々が多いことが明らかとなりました。これまでの調査で、8020達成者の中に受け口や上下の歯が噛んでいない状態といった著しい不正咬合(悪いかみ合わせ)の方はほとんど見あたりませんでした。 |
▹ 矯正治療で顎関節症は治りますか? |
残念ながら矯正治療により、必ず顎関節症が治るという証明はされていないのですが、実際に治療が終了した患者さんに伺いますと顎関節症の症状が楽になったという方も多くいらっしゃいます。おそらく、かみ合わせがよくなったことで、顎の負担が減り、顎関節症の症状が軽減したものと思われます。しかし、現在の顎関節症の症状がひどい場合は矯正治療をうけることができません。対処療法などで経過観察した後に顎関節症の症状が落ち着いてから矯正治療を受けることができます。 |
▹ 矯正装置をつけたくないのですが・・・ |
職業上などの事情により、歯の裏側にも表側にも装置をつけられない方のために、取りはずしのできる透明の薄いマウスピース状の装置を装着して歯を動かす「マウスピース矯正」を取り入れております。ただし、症例により、できない場合もありますのでご相談下さい。 |
▹ 矯正治療で肩こりや頭痛は治りますか |
肩こりや頭痛の原因は多様であるため、矯正治療をしたから必ず治るとは言えません。
しかし、かみ合わせが原因で肩こりが起こることは多いのも事実です。 歯のかみ合わせとしては、上下の歯がぴったりとかみ合った状態が理想です。上下の歯のかみ合わせが悪いと、顎(あご)の骨についている左右の筋肉バランスが崩れてしまいます。そして、なんとかバランスをとるために、今度は顎の(あご)の骨の位置をずらしながらかみ合わせを調整しようとします。すると今度は頭の位置を傾斜させるなどしてバランスをとるようになり、体全体の姿勢にもゆがみが生じてきます。その姿勢のゆがみが身体の筋肉を膨張・疲労させてしまい、肩こりや不定愁訴などを起こす結果につながります。実際、矯正治療を終了した患者さんの中にも、肩こりが回復したという方も多くいらっしゃいます。治療中は顎の理想的な位置を考えながら、歯並びを改善しますが、希望される方には体の姿勢や歪みのチェックもいたします。 |
▹ 矯正治療中に結婚式の予定が入ってしまいました |
結婚式は人生における一大イベントなので、表側に装置をつけている場合は、当院では必ず外して差し上げたいと考えております。詳しくは結婚式前の矯正をご覧ください。装置を外すと歯が動いてしますので、装着まで期間がある場合は取りはずしのできる透明な保定装置を装着していただき、歯が動かないようにいたします。結婚式後、落ち着きましたら矯正治療を再開いたします。 |
▹ 矯正治療中に食事制限はありますか? |
堅い食べ物(おせんべいなど)やスルメなどは避けていただきますが、装置が壊れても修理しますので、矯正治療中も存分にお食事を楽しんで下さい。また、当院では虫歯予防につながるので矯正治療中のガムの使用も積極的に勧めております。歯科医院専用のキシリトールが高濃度入ったガムも販売しておりますのでご相談ください。 |
▹ 矯正装置で発音が悪くなるのが心配です・・・ |
基本的に装置が小型化しているため、発音が悪くなることはほとんどありません。とくに表側よりも裏側の方が装置の大きさは小さくなっております。装着後1か月くらいで徐々に慣れてきて治療が進むとほとんど気にならなくなります。アナウンサーや声楽家のかたなど、よりシビアな発音が求める場合も慣れれば装置がないときと同じように発音できるようになります。同様に楽器の演奏なども問題なく演奏できるようになります。もともと音に携わっている方は非常に耳の機能が優れているので、無意識に調整して同じ音が出せるようになります。 |
▹ 矯正治療で口元が出るのが嫌なのですが? |
当院では、歯の並ぶスペースがないのにもかかわらず、歯を抜かない治療などを行い顔貌が悪化するような治療は決して行いません。「機能美」という言葉がありますが、美しいものは機能的です。口元が出ると美しさが損なわれるだけでなく、機能的にも唇が閉じづらくなり、虫歯や歯周病、感染症にかかりやすくなります。さらに、長期的な歯の動きを観察した論文報告では、加齢により口唇の筋肉の力が弱くなるので、歯が出ている人は現在の位置よりもさらに前に移動する恐れがあります。詳しくは「矯正治療でお顔の魅力アップ」まで。 |
▹ スポーツをしていますが矯正治療可能ですか? |
激しいスポーツをしているかたでも矯正治療はできます。表側の装置を装着している場合は、口唇を強打すると口唇が傷付く場合がありますが、矯正装置自体にはマウスピースの機能もあるため逆に矯正装置が歯を守ってくれる場合もあります。例えばボールの衝突や転倒により、歯を支えている骨が骨折した場合、上部の歯も吹き飛んでしまい、歯の保存は不可能になることが多いです。しかし、矯正装置ですべて繋がっていれば歯はほぼ元の位置に維持されるため、ほとんどの場合、歯の保存が可能です。矯正治療が始まっても思いっきりスポーツを楽しんで下さい。 |