▹ マウスピース矯正について(当院では完全デジタル方式を採用)

▹ 取り外しできるマウスピース矯正

マウスピース矯正お仕事上の理由や従来の矯正装置に抵抗がある方のために、当院では取り外しができる透明なマウスピース矯正を2009年より導入しております。デジタル技術(CADCAMなど)を駆使した外注型「インビザライン(invisalign)」と院内型「インハウスアライナー(In-house Aligner)」の両方を扱っております。

マウスピースは1週間から2週間でご自分で新しいものに交換していただきます。歯科医院への受診は約8週間隔となり、治療の進行状況を確認しながら、新しいマウスピースをお渡しいたします。自分で簡単に取り外し可能なので、食生活もこれまで通りです。歯磨きやフロスにも全く影響がないので、歯と歯周組織をこれまで通り健康に保つことができます。

▹2009年よりデジタルマウスピース矯正の導入理由

▹ 当院では、より精密で快適な矯正治療を提供するため、2009年開院当初よりデジタル技術を活用したマウスピース矯正のみを採用しています。

・デジタル矯正の主な利点

高精度な治療計画:従来の印象採得より正確な歯型データを取得し、より効率的な治療が可能

快適な治療体験:嘔吐反射を軽減し、3D非接触式のより快適な印象採得を実現

迅速な治療開始:デジタル設計によりアライナーの作成期間を短縮

高い適合性:精密なフィット感で確実に歯を移動させ、治療効果を向上

環境への配慮:石膏模型やシリコン印象材などのアナログ材料を使用せず、廃棄物を削減

柔軟な治療調整:リアルタイムで治療計画を修正し、最適な矯正を提供

▹デジタルマウスピース矯正に必要な機器を完備

下記はすべて当院「渋谷セントラル矯正歯科」の設備画像です。当院の強みは、矯正専門医院としては国内屈指の3Dデジタル機器を備えていることです。

3Dスキャナー
口腔内3Dスキャナー:光学スキャンにより、患者さんの歯列をデジタルデータ化します。現状は最高レベルの精度を有しており、口腔内3Dスキャナ黎明期からの実績もある「iTero」と「プライムスキャン」を使い分けて適用(両方完備している歯科医院は非常に少ない)

3DCT
3D-CTレントゲン:現在の矯正治療の診断には必要不可欠な3D-CTの3Dデータと口腔内スキャナのデータを統合。3D-CTレントゲン装置は被爆量が少ないDEXIS社の「OP 3D Vision」を院内に設置

CADCAMソフト
治療計画の設計:CADCADソフトウェアを使用して歯の移動をシミュレーションし、各ステージのアライナー用マウスピース形状をデザイン。矯正歯科医と歯科技工士がそれぞれ同じソフトを使用してデータを共有しながら設計し、最終的な微調整は矯正歯科医が担当

CADCAMソフト
治療計画の設計:CADCADソフトウェアを使用して歯の移動をシミュレーション、治療前後の状態を患者さんにも確認

CADCAMソフト
治療計画の設計:CADCADソフトウェアを使用して歯の移動をシミュレーションし、各ステージのアライナー用マウスピース形状をデザイン。インビザライン社のクリンチェク使用して3D-CTデータと統合

CADCAMソフト
3Dデータの転送:デザインしたモデルを3Dプリンターへデータ入力。当院ではマウスピースアライナーのダイレクトプリントも可能な高性能3Dプリンタ(RuxCreo社製)を含めて合計4台を使用。3Dプリンタを導入している歯科医院自体が国内はまだ非常に少ない現状がある。

CADCAMソフト
3Dプリント完成:3Dプリンターで造形し、レジン(樹脂)を光硬化させる。当院ではアライナーを「形状記憶樹脂素材」にてダイレクトプリントできるため精度、装着感が飛躍的に向上。アライナー用素材としてFDA(アメリカ食品医薬品局)に安全性を認可された初めての素材

▹ マウスピース矯正のメリット

▹ 透明で目立たない
マウスピースは透明なので、歯に装着していても目立たないのが特徴です。ただし、装着時に多少の違和感はございます。
▹ 取り外しができて衛生的
インビザライン・マウスピースは取り外し可能なので、歯磨きやフロスも普段通り行えます。また、簡単に洗浄ができるため衛生的です。
▹ 食べたいものが食べられる
マウスピースは取り外し可能なので、いつもと変わらない食事をとることができます。
▹ 金属による悩みも解消
不快な金属装置の装着や金属アレルギーに悩ませられる心配がありません。
▹ ホワイト二ングの併用可
マウスピースを使用してホワイトニングができるため、矯正治療と同時に歯を白くすることが可能です。

▹ インビザライン社の認定ドクター

マウスピース矯正マウスピース矯正で最もメジャーであるインビザラインの治療は診断・分析・治療計画が非常に重要で矯正専門医でなければ治療が不可能です。当院は2009年からインビザライン社から認定され治療を行っております。

▹ マウスピース矯正の最近の傾向

マウスピース矯正技術は、世界中で急速に普及しており、その人気は日々高まっています。しかし、こうした需要の増加にもかかわらず、矯正歯科を専門とする医院の数は十分に増えていません。そのため、矯正経験の乏しい多くの一般歯科医院がこの技術を導入し、矯正治療を提供するようになっています。一方で、需要の拡大に伴い、一部の装置の品質に関する懸念も指摘されています。

当院では、こうした課題に対応するため、最新の3Dスキャナーである「プライムスキャン」および「iTeroエレメント5Dプラス」を導入しました。これらの先進的な装置には、う蝕検知機能などが備わっており、患者様の歯牙状態を高精度な3Dデータとして記録できます。さらに、歯の移動シミュレーションには「3D-CTデータ」を活用し、歯根の状態まで考慮した分析をすることが可能となりました。加えて、最新の形状記憶樹脂素材をダイレクトプリントできる3Dプリンタも完備し、より精度の高いマウスピースの製作を実現しています。

これらの最新デジタル技術を駆使することで、従来の方法よりも高い予測精度を実現し、より質の高いマウスピース矯正治療を提供できるようになりました。

マウスピース矯正をお考えの方々にとって、このような特に3Dデジタルの技術的な進歩は安心材料となります。当院では患者様の美しい笑顔を取り戻すため、最新技術を駆使し、質の高い治療を心がけております。もしマウスピース矯正をご検討であれば、ぜひ当院の矯正治療を体験していただきたいと存じます。

▹ 「インビザライン(マウスピース型矯正装置)」の注意点について

①「インビザラインは医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。

②インビザラインはアラインテクノロジー社の製品であり、アラインテクノロジー社を介して入手しています。

③国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。

④インビザラインは1997年にFDA (米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。

⑤インビザラインは完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

▹ 日本矯正歯科学会の見解(原文引用)
昨今、日本におきましても、カスタムメイドの透明なマウスピース型矯正装置(以下アライナー)の使用が増加しております。しかし、このようなアライナー型の矯正装置に関する臨床的研究は少なく、その安全性と有効性が科学的に高いレベルで明らかにされるには至っておりません。したがって、この装置に対する社会の期待は大きいものの、全ての症例を本装置のみで治せるということは考えにくく、この治療方法に関する様々な広告内容も学会倫理規定に沿ったものであるかは不明です。また、使用の適否の判断や不測の事態への対処、治療結果は、術者たる歯科医師の責任となります。そのため、矯正診療に関する専門的教育(教育機関における基本研修)を修めた上で、高度な診断能力、治療技能、経験を有していることが不可欠です。治療を受けられる際には、その治療法の利点・欠点、及び代替治療法について、十分に説明を受け、理解された上で、同意されて下さい。