
全顎的(全体的)な矯正治療はできないのですが・・・
患者さんが矯正治療をするかどうか、ためらわれる理由として、初診相談時に問題に挙がる理由の多くが、治療期間と治療費です。
歯のデコボコが軽度な患者さんは、「1本の歯しか気にならないのに、全部の歯に装置をつけたくない」「治療期間も治療費もそんなにかかるのは嫌です」と考えているかたもいらっしゃいます。私も治療を受ける立場であれば、そう思うかもしれません。
ただし、長期安定の項目でも触れましたが、歯は常に同じ場所にとどまっているわけではないので、一本の歯のみを動かすような「部分矯正・プチ矯正」は、比較的難しい治療といえます。(支えとする歯も動いてしまうため)。したがって、矯正専門医としては、かみ合わせも仕上がりも良い全顎的(全体的)な治療が理想的と考えます。
そうしたら矯正治療できない人はどうするの?
「それでは矯正治療は希望しません」となったかたはどうするのでしょうか?
おそらく、悩まれた後に審美歯科などで歯を削って、セラミックなど人工の歯を入れるのではないでしょうか?
そのほうが短時間で料金も安いかもしれません。しかし、歯の自然な美しさの点では天然歯に優るものはありませんし、歯を大きく削った時点から、歯を喪失するカウントダウンが始まります(現在の歯科技術では、残念ながら、確実に長期間維持できる詰め物はありません)。さらに、何度も再製作となるため長期的にみるとコストは高くなります。
「部分矯正・プチ矯正」でなんとかできませんか?
このような経緯と、部分矯正を希望される患者さんの増加をふまえ、矯正の全顎的な治療を望まれない方を対象に、そのメリットとデメリットを十分ご理解していただいた上で、「部分矯正・プチ矯正」も行っております。
技術的には、最新の治療であるインプラント矯正を併用するなどして、少数の歯のみを効率的に動かすことも可能となってきました。治療期間は約3か月から10か月となり、治療費は症例により異なります。
また、ミニマム矯正から通常の矯正への移行も可能です。その場合は、かかった費用は差し引いて治療を受けることができます。
かけがえのない健康な歯を大きく削って、寿命を縮める前に、お気軽にご相談ください。
見えない矯正(マウスピース矯正・裏側矯正)の併用も可能です
「部分矯正・プチ矯正」でも、もちろん「見えない矯正(マウスピース矯正・裏側矯正)」との併用も可能ですので、誰にも気付かれずに矯正治療をすることが可能です。最近は「部分矯正+見えない矯正」の治療を希望する患者さんが多いのが現状です。

→マウスピース矯正について詳しくは
→裏側矯正・舌側矯正について詳しくは
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